門出の日

古馴染みの奉公人が今日を最後に旅立つということで、朝イチとディナータイムのお屋敷に帰宅してきました。
朝はね〜、まぁみんなどこか淋しげではあるものののんびりした感じなのはいつもと同じで、とはいえ担当が当該奉公人だったもんで私たちのテーブルは何となくお別れ会ムードではあったんですが。(そして最後くらい頑張ってあげようと、お給仕の要に気付けなかった担当にいつもならベルを鳴らすところを鳴らさずに気付くのを待った。ら、違う子がお世話があることに気が付いて、担当が不在なのを確認してお給仕してった・笑)(視野を広くし過ぎていてその全てを自分でやろうとして勝手に手一杯になって結果的に担当卓のお世話がお留守になっちゃうという奉公人で、私とは基本的にお給仕のタイミングが合わず(=お世話があるのに気付かない)お世話してもらうのを待たされることになるので担当になると正直言ってガッカリするんだよね…。かといってベル鳴らすと気にするしーって何でお嬢様側がそこまで気を遣わねばならんのだ、と。何の肩書きもない奉公人なら多少の我慢もしないでもないが、肩書き付きなら担当卓のお世話は不自由させずにやってくれよというのが私の持論)
夜はね…すごかったですよ。古くからいる奉公人の旅立ちとあって最終時間帯にご帰宅されるお嬢様も歴の長い方ばかりなんだけど、皆さんまぁあざといあざとい。遅刻してでも最後のお出かけになりたいかーという…ね。で、いつもならそーいうのはちゃんと「予約時間帯通りに」扱ってくれる人がぐだぐだで、おいおいおい〜っていう状態。まるで執事の日のよーな奉公人の人数だし(笑)。お別れムードが充満していてフロアの空気はすっごい重いし。いやーすごかったすごかった。比較的直近にお別れ経験をしてきた中堅層がたくましく空気に呑まれず働いていた他はもうぼろぼろで(担当さんも完全に空気に呑まれてお給仕のちょーしを狂わせてた)。何だろうね、こうなるともう笑っちゃうしかないよねーという…。確かに古馴染みのお嬢様ですけどね、奉公人がお嬢様に慰め求めないでくれるかなー?(苦笑) 申し訳ないけど私は旅立ち云々よりもお給仕してくれてる担当さんの方が大事なんでせっせと仕事を取ろうとしないで〜!(怒)と、ひたすらお世話ガードに走らされたので大変でした…ええ。
気持ちも、分からないでもないですが。いーじゃんいーじゃん自分たちは「連絡を取ろうと思えば取れる」間柄なんだからさー。
…とまぁ、いろいろありましたが。
ちゃんと挨拶してお見送りしたので、心残りはありません。今までお疲れさまでした。