『リ・メンバー』観劇

シアターサンモールに『リ・メンバー』を観に行ってきました。
川野くんが主演なので!
泉くんが出てるので!
という理由でチケットを取ったのは、実は一昨年のことでした。
公演期間は2011年3月11日から。
はい、そうです、東日本大震災の当日が初日だったんです。
全公演中止になって。チケットの払い戻し精算もあって。
私的に一粒で二度美味しい舞台だったのにーーー!と、手元に残ったチケットの写メを待ち受けにしながらしょんぼりしておりました(川野くんがすっごい美人に撮れてる券面だったんだ〜)。
それが、7月にだったかな?幸いなことに再演(こういう場合も再演と言うのだろうか?)が決まって。やったぜ!と思いながら待った1年間。
チケット販売情報がなかなか出ず悶々としていたりとか。(そしていい席をゲットするために秋葉原のネットTV公開放送にも行ってきたさ!)
いろいろありました。はい。
という、いろんなものを背負った今日の観劇。

うん、まぁ。
綺麗にまとまってますね。
以上。

私はこーいう展開&結末の物語は好きではないので、ほんっとに『川野くんと泉くんのためだけに観た舞台』だったなーというのが正直な感想。
川野くんが今まで出演してきた舞台の中では群を抜いて良い舞台でしたよ。ただ、残念なことに私の好みではない。それに尽きる。
後日の自分のためにあらすじくらい書いておくかな。
プロゴルファーと女優という組み合わせの倦怠期の夫婦は、それぞれ浮気をしている。妻の長期留守中に不倫相手を連れ込んでいたら、予定を変更して帰宅してきた妻。しかし妻も夫がこの日は家を空けているからと不倫相手同伴だったからさぁ大変。お互いにお互いの相手を隠しつつ、そこに新たに加わってくる外野(と見せかけた関係者)たち。
どたばたの末、相当の大金を払うことによって夫婦の浮気は世間から隠し通される…はずだったのだが、妻が夫を刺したことで事件の展開が変わってしまう。何故なら、
このどたばた劇は、倦怠期夫婦をカモにした、大がかりな詐欺だったから。
夫婦とイレギュラー登場したマネージャー以外は全てグルで、詐欺グループの一味。長い仕込みと綿密な計算で始めた大一番だった。そして2億2千万円を見事に騙し取ったのだが、というところで詐欺グループの話に物語は移り、……
結局、一味の弁護士とモテ女が結託して仲間を騙して2億2千万円を丸儲けしようとして、脅しにきたマネージャーに逆転勝利して、裏切りを見破った仲間(これが川野くん)も倒して、勝ち逃げしました。
というオチ。正しく起承転結を整えた内容だし、広げた風呂敷も敷いた伏線も綺麗に回収してますよ。だから出来はいいんです。
出来はいいんだけど、面白味はないですわな。だって、展開が読めちゃうんだもん。後半のキーになる「刺されたプロゴルファーが死んだ」という情報は勝ち逃げの弁護士しか言ってないことで、その情報が正しいとは限らないのにみんな信じちゃってるし(そしてそのまま舞台の幕が下りるので観客にも分からない)、モテ女の結婚引退がそもそも疑わしくてこの登場人物たちで、デキるとしたら弁護士以外いねーだろ!しかもこれ最終的にモテ女が弁護士も騙して一人逃げするだろうよ!という未来予想図まで読めますよ(笑)。それくらい、胡散臭いんだよねモテ女の行動(笑)
に、騙されてやるよ、それが信じるってことさ、とアジトの廃工場で死ぬ川野くん。
幕。
あーなんてありがち。
上手く出来てますよ。確かに、綺麗にまとめてます。
でも、つまんない。
そーいう舞台でした。
はぁ。