『オセロー』

さいたま芸術劇場で『オセロー』を観てきました。休憩15分を挟んでの4時間。
蜷川舞台は相変わらず長丁場です(苦笑)。
イアーゴーが終始一貫して不機嫌で、重苦しい舞台でございました。
人間ってこうも簡単に口車で操られてしまうものなんですね…。本当に恐れなきゃ
いけないのは、自分の中に棲んでいる『疑惑の種』なんだろうなぁ。自分の見たい
ようにしか見ないし聞きたいようにしか聞かないって本当だよね。うん。
実によく転がされておりました、オセローが。実際に転がってたけど(笑)。
鑑賞の主目的であるところの蒼井優ちゃんは、予想以上の好演でございました。
何なのあの薔薇色がうっすらと付いた色気は〜〜!可憐だわ〜〜。あんな子が
お出迎えしてくれたらそりゃあ抱き上げてくるくるしたくなるってのね!(笑)
オセローらぶなオーラが全開なのに、曇った目じゃ見えないんだよね…。
イアーゴーらぶな態度と口調なのに、閉じられた目には映らないんだよね…。
馬鹿な夫を持つと妻は苦労するよね。…オセローってそんな話だっけ?(苦笑)
天使・デズデモーナと悪魔・イアーゴーのバトル、って見解は正しいよな?(笑)
行間をどうとでも埋めていけるところが戯曲の面白いところだよね。
さいたま芸術劇場のシェイクスピアシリーズ、リア王の次は何をやるのかなぁ…。