Hotel van-van-pu

ACファクトリー若手公演。なるほどメインどころの人が一人もいない(笑)。とは
いえ、ちょい役としてものすごい格好(と設定)で乱入してきたけど。すごかったわ〜
高尾山山岳愛好会(だったかな?)。高尾山登頂にチャレンジするのだが迷子に
なって高尾山にたどり着けずに断念すること数度、一度も登頂できません!という
だけのことなんだけど、パワーで笑いを取っていくって言うか。初日公演で馴染み
客が多いからかそこここで笑いが。そんなに笑いとっても本編とは関係ないから!
っていうね(笑)。
で。本編は、30年前に一家惨殺事件があった洋館をホテルに改装し、吸血鬼が
出るという仕込みでツアー客を呼んでいたが、今回の客は推理小説家に心理学を
勉強している大学生、バンパイアハンター(という名のまたぎ?)と洋館所在地の
町役場国民保健課職員という面々で、仕込みであることがばれてしまう。役場職員
の思い込み勘違いで全員が吸血鬼になっちゃったよなバカ騒ぎが起こる中、実は
ホテルの従業員の一人が本物の吸血鬼で、その騒ぎに乗じて本当に血を吸って
心理学者を仲間にしちゃうのね。それが一家惨殺事件の謎解き中に吸血鬼として
目覚めて血を吸い漁っていくんだが、空手2段の従業員に守られていた町役場職員
がまたぎの銃で撃ち殺しちゃうわけですよ。殺しちゃったと呆然としていたら、唯一
無事でいる従業員に「自分が吸血鬼だ」と種明かしされてビックリ、暗転と悲鳴、終幕。
どうせならな〜、この暗転・悲鳴の後に明るくして、「客を呼ぶつもりならこれくらい
やらなきゃ」とかツアー客全員でその役場職員をだましてたってオチにしてくれりゃあ
もっと面白かったんだけどねぇ。コメディ劇団なんだからありきたりのオチで終わっ
ちゃあ駄目だろ。やっぱりしめは大どんでん返しでないと!(笑) という感想を書いて
帰ってきました。面白くなくはないんだが、もう一ひねり欲しいんだよね〜。