甦る殺意 : 理不尽な嵐は突然やってくる

システムのデモを見に行っていた同僚Mがげっそりした顔で戻ってきた。曰く
「7月1日付で総務に異動になりました。」
うちは特殊部署なので一人減ったら一人入ってくるという単純な計算ができない
ので、はっきり言ってこの話は『人員削除』である。時差出勤してるのに二人で
働けとはさすがに言わなかったらしく、うちへは嘱託が配置されるらしい。それは
それでいろいろな問題が発生するのだが、Mの話はまだ続いていた。
「で、(総務の)Y係長が東京に異動だそうです。」
東京。それは私が去年の今頃はまだ働いていた別地施設のことである。
よーく考えてみよう。
Mが総務に異動→Y係長が別地施設に異動→ ……?
ということは、別地施設から異動になる人がいるのか?と首をひねりつつ、突然
の異動と代わりは嘱託で補充という話を元部署にトレード配属のKさんにすると、
耳寄りな情報が。
「あー…だからKくん呼ばれたんだ。Tくんがデモに参加してるのにそっちに呼ばれ
たらこっちはからっぽになっちゃうって言ってたんだよね。」
なるほど。
Mが総務に異動→Y係長が別地施設に異動→Kくんがこっちに異動
という図式なのか。
………だからさぁ、どーして家持ちを異動させるかなぁ…。彼も都内在住の自宅
通勤者だから10万円/半年の交通費をかけて通勤することになるんだけど。
経費削減って言ってるわりにやってることに無駄が多いんだよね。
その後。デモに戻っていったMと入れ違いに諸悪の根元から呼び出される。曰く、
「課長(=直属の上司)から話すべきことだけど別な会議だから僕が代わりにね」
とMの異動話を。まぁ、前もって正式に通達してくれるだけマシはマシなんだが、
嘱託の選抜に参加させてもらえるのかという訴えはさくっと否定され、嘱託の条件
について要望を述べる場は一応設けて貰えるらしいってことでカタをつけられた。
…僕が決めるから口出しするなってことかよ。アンタが選んだ人材がこの2年間
で何人辞めたと思ってんだよ、一緒に働くのはこっちなんだぞ!
と言ったところで暖簾に腕押し糠に釘な人なので、7月1日には確実に雇用して
いてくださいとだけ念押しして辞す。決まったもんは仕方ない。これから決める
ところだけでもちょっとはマシな状態になるように頑張らなきゃ。
私たちの仕事に理解が全くないのは嫌って程分かってるけど、すげームカつく…。