室温〜夜の音楽〜

あー…付き合い観劇です。アッくんが出てるので(笑)。青山円形劇場なので
舞台はほぼ360度で、私が観てたのは楽屋への通路が左前方に見えるあたり
だから正面に近い…のかな?事前情報通りアッくんの背中ばっかりを見ることに
なりましたが。台詞から恐怖心を煽るタイプだと言われていたのでかなり身構え
て台詞を聞いてたけど、ちっとも怖くなかったんだけど(苦笑)。私、今までに
それなりにお芝居を観てきたと思うんだけど、ここまで自分のツボに引っかかっ
てこない舞台は初めてでした。1時間しないうちにもう「帰りたい…」と真剣に
考えていて、いやせっかくお金払って観てるんだから一応最後まで観ないと
駄目だよ!と自分を励まし最後まで観てたくらいで。それくらいとにかくツボじゃ
なかった…。文字で読んでたらとりあえず最後までは読むけど、もう読まなくて
いいや&作家名もタイトルも直後に忘れるってタイプだね多分。登場人物の狂気
が絡み合った結果がそれだってことは分かるんだけど、全員死んで解決ってのは
安直じゃない?と思ってしまうのはいけないだろうか。私は火事に呑まれ死んで
いく人々に『弟切草』(スーファミソフトの方ね)を思い出しました。あれもナミと
ナオミっていう双子の姉妹モノだったしね。火事で死んだナオミの霊が云々って
ネタだったから。サオリの霊が双子の姉(妹?)キオリに取り憑いたのか、それ
ともキオリがサオリの霊のフリをして敵討ちをしたのか謎なまま終わったってのが
どうも気に入らない(冒頭で地縛霊の話をしてたから前者なんだとは思うけど、
だったら火事に呑まれていく場面で「サオリやめて!」とかいう台詞のひとつも
入れてくれれば分かり易いと思うのだがな…。どう見てもキオリに自殺願望は
なかったぞ)。かけ間違えたボタン的狂気の表面化っていう見せ方をしたいんだ
ろうとは推測できてもどうも突然過ぎるって感じがするのよね…。空耳&変換
ミスで繰り広げられる会話は本来はツボな筈なんだけど、これにも私は引っかか
れなくて何がどう面白いのかよく分かんなかったし。見えていることが受け止め
られないってのはどう考えてもウマが合わないってことだよね。
ということで、ナイロン100℃は学習した。ここに私の感性のツボはない(断言)。