『あしたはきっと…』感想

で、肝心の映画の内容は、爽やかな青春映画だった。夏祭りをきっかけに憧れの
先輩(これが沢木。何と空手部主将。主将なのに一番へっぽこで部活シーンは
どうにも笑いを誘う)に告白したら彼女がいるからって振られてしかもお祭りで
彼女連れのところを目撃しちゃって、逃げ帰る途中のブドウ畑で不思議な少女と
出会い、明日なんか来なきゃいいってやけっぱちに呟いたら明日は何故かまた
今日になっていて、今度は告白はしない未来を選ぶんだけど、幼馴染み(♂)と
付き合ってる親友に彼との仲を誤解されて気まずくなるし、先輩の彼女は自分の
行動のせいで怪我をしちゃって最後の大会に出れなくなるしで、結局「損な性格
だなぁ」と思いつつ振られる未来を選んで、真っ正面からぶつかるという、まぁ
ありがちっちゃあありがちな綺麗なストーリーでした。彼女の希望に応えて勝手
に時間を戻しちゃう謎の少女が彼女のおばあちゃん(意識不明で入院中)だって
いうオチもバレバレなんだけど、まぁ良しとしましょう。
ただねー…その少女がおばあちゃんだったというのを写真で証明するっていうの
がストレートすぎて芸がない。亡くなったおばあちゃんの遺品を整理してる時に
見つけるならやっぱり桐箱から彼女が持ってた巾着袋と浴衣が出てきて、って方
がいいと思うんだよね。それとね、おばあちゃんが女子高生時代には白地の浴衣
なんてまず着ないと思うの。そのへんをちゃんと考えてほしかったなー。