innerchild vol.4『PANGEA』

私であり私ではない、アナタのためだけの私。
私の小さな勇気。
行き場をなくした私の恋心。
私であることを決してやめることのできない私。
私を客観的に見る私。
従順である私。
そうなれたらいいのにと願う私。
欲を恐れる私の欲。
私を守る私。
そうなりたいと願う、小さな私。
脅えている私。
目を閉じ耳を塞ぎ口を閉ざした私。
私を脅かすモノ。
いらないものも全て私。

“私”の中にいる色々な“私”を繋ぐ糸の名は、“記憶”。
そして私は私になる。
 
 
虐待のせいで多重人格になってしまった少女が人格統合するまでの話です。
前作『ホツマツタヱ』もそうだったけど、基本的に“深層心理”を見せるん
ですよここの作品って。それも痛いくらい真っ直ぐに。ダイレクトにくるから
観終わってすぐには感想が書けない。陳腐な表現だけど、胸を打たれて
言葉が見つからない。どう表現してもこの感動は伝えられない、そういう
気分になってるんです観終わった時に。で、その感動をもう一度味わって
形にしたくてリピーターになるんだけど(明日も行くさぁ私は!)。
感性のツボに入ってしまうとダメですね。空間の持つ雰囲気までは言葉じゃ
伝えられないし。だから多分キミとは一緒に行かないと思うよ?>Kさん。
「和泉がはまるの分かるわ」で終わる気がする(笑)。そーいう点から言えば
MさんとかJちゃんあたりは確実にヒットだと思うんだよね私。2/4(日)
まで中野のザ・ポケットってとこでやってるんだけど、観に行ってみる気は
ないですかね??
あ、あとここのお芝居で無条件に好きなのはキャスト紹介です。オープニング
シーンの後に入るんだけど、スクリーンに役者の名前を映して、それに合わせ
て本人がアクションを起こすの。今回はゴブレットを傾けて砂を零す、でした。
その秒刻みで動く機械仕掛けの人形みたいな見せ方が大好きなの。前回公演
はそれに途中で気がついて全部ちゃんと見たくてリピーターしたんだよね…。
今回は身構えてたから全員見落とさず見たぜ!満足(*^o^*)。