訪問者;トーマの心臓

Studio Life演じる『訪問者』と『トーマの心臓』を2本立てで観てきた。
私は鳥頭なのでチケットを取る時に“見目麗しい男性ばっかりの劇団”だと
言われていたことをスッカリ忘れて観に行き、切符きりのお兄さんがえらい
男前だったことにまずビビリ(笑)(黒服に紅色のサテンのリボンタイしてる
んですよこのお兄さん(劇中の制服なんだけどね)。しかももぎったチケット
の半券を入れるのに手首に小さな籐の籠を下げてるし。)、座席案内のお兄
さんがやっぱり男前でどひ〜☆で。訳もなく恥ずかしくてどうにも正視できま
せん(笑)(ジャニタレを直視できないのと理屈は一緒か?(笑))
そうこうするうちに幕は上がって。私はまたしても“見目麗しい男性ばっかり
の劇団”だということを忘れていて、ステージ上の女性の声が野太いのを
聞いてようやっと、男性ばっかりということを理解したのでありました(笑)。
でも喋らなきゃ違和感ないんだよねホントに。ちゃんと女性に見えるのよ。
女装した男じゃなくて女性。ただ身長バランスは時々問題あるけど(笑)。
そう。声と身長のバランスさえ気にしなければまったく違和感がないのです。
だからその人が喋っていると判明しなくて一緒にいる男性との身長のバランス
がとれてると、それは紛れもなく男女のカップルに見えてしまうのね。しかも
これがまた「お、女としてのプライドが…」ってくらい可愛いんですわさ。
なのにそれが楽々と男性をお姫様だっこしてターンなんぞしてくれちゃうから
「そ、そうだよな、ちっちゃくて可愛くてもやっぱり男の人だもんな…」と呟く
ことになるわけです、はい(笑)。
舞台は…ステージの使い方がうまいなぁと思った。上手と下手で部屋の中と
外とを演出できるセットが初めからあって、それをライトをあてることで使い
分ける。上手下手間を決して舞台上で横断しない。真ん中に見えない壁がある
かのようにそれは徹底してて、登場・退場は常に出入口(にあたる部分)から
するから、反対側にセットがあっても全然気にならない。これはうまい。

そうそう。役者さん自身がもぎりもグッズ売り子もやっちゃうってのも意外
だった。でも私の路線ではないな、これは。どう見ても耽美系だもん…(笑)。