映画『閉じる日』inシネマ下北沢

飲み会をサボって体力も温存して、『閉じる日』を見てきた。
9時半に映画館に行くと、そこには既に20人程の列ができていた
(ちなみに整理券配布は11時である)。映画館のキャパは50人。
とりあえず1回目の上演には入れそうだとホッとして開場時間を待つ。
中略。ゲットした入場整理券順に入場。…狭い。キャパ50に補助椅子
入れて…やっと70人くらいが入ってるの…?
で。肝心の映画は、と言うと。村上龍小説の成り損ない、とでも言ったら
いいのだろうか。結末は観客に任せる、みたいなことを舞台挨拶の時に
監督さんが言っていたのだが、それにしてもこう…「勝手に判断してくれ」
って作品を放り出されたような印象は気のせいだろうか。見せたいシーン
だけがやけに力が入っていて全体から浮かび上がる。キャラクターを役者
の存在で主張したがっている割に画面が暗くその表情までは見えない。
パンフレットであらすじを読んでいないとストーリーが掴めない。存在
意義の不明なままフェイドアウトするキャラクターの存在の必然性とは?
結局、パズルのピースを与えられて、それが正しい破片なのか分からない
けれどとりあえず周囲の枠だけは完成していて、手に残っているこれは
このパズルにはまるのかはまらないのか、パズルが完成するのかしない
のか、数だけで言えばどう見ても足りないんだよなこれ、っていう見せ方
だった。設定はものすごーく!オイシイのに、何で映像にするとこうなる
んだろう…。予算も時間もなかったんだってことは映画館のキャパからも
推測できる事実なのだが、それにしてもちょっと…なぁ。集中力でフォロー
できただろう(予算のかからない別の)見せ方もあるだろうに!って思う
こともしばしばで、何ともこう…うーん、だった。私的には。こればっかり
は舞台挨拶の時の沢木哲が子犬のよーで可愛くてもフォローのしようがない
からなぁ…。しかし…ホントに子犬のよーに可愛かったんだよ。ふふふ(笑)