『トロイラスとクレシダ』観劇

仕事帰りにさいたま芸術劇場で『トロイラスとクレシダ』を観てきました。
蜷川さん演出のシェイクスピア劇オールメールシリーズです。第6弾。オールメールシリーズ初の悲劇。
シェイクスピア劇って台詞回しが難しいんだよね…。
ということを、久しぶりに実感した舞台でした。山本くん@トロイラスが何を喋っているのかとにかく聞きにくいこと聞きにくいこと!全部の台詞を「今なんつった!?」と脳内再構築しながら聞いているような有り様で……疲れました…はい。
(そういや、カリギュラおぐしゅんもこんな感じで台詞聞き取りづらかったな…)
喜劇だと勢いで何となくこなせちゃうものなんだなぁと、そういう実感もしましたね。
悲劇は難しいわ。
逆を言えば、シェイクスピア悲劇を、しっかりしたキャストで観てきているから、今までそーいう実感をしたことがなかったんだなぁと。
個々の感想としては、
クレシダ@月川くんのための舞台だよなーこの“触れなば落ちん高嶺の花”ポジションは(笑)
道化は道化らしい空気がないと、芸達者が演じていても観ていてつまらないんだな。
カサンドラ@内田くんの魔女っぷりが素敵だった。
というところでしょうか…。
物語としてもすっきりしないオチで「え?これで終わりなの?」という感じで、どうにももやっと落ち着かないので、歴史の知識を入れ直して、本も読んで、補填しておきたいと思います。