クラウディア

何て言うか…全体的に詰め込みすぎの舞台だよなぁ…。
人類滅亡後の地球(推定)で、神扱いの存在によって適度の争いと感情のない生殖活動
を与えられて調和している人類が『愛』を取り戻す話なんだけど、役どころのインパクトが
分かりにくくて肝心のテーマがぼやけがち。適度な争いを与える為にミ族とネ族という二つ
の種族を存在させてるのに、この種族分けってのがまず見て分かりにくい。衣装が山本
寛斎で豪華は豪華なんだが、この豪華さが裏目に出てるんだよ。白黒模様に原色プラス
の岸谷チームと黒地の裾に絵入りの伊原チームなんだが、これが乱戦になるとどっちが
どっちなんだか分からないの着丈が同じだから。せめて片方は短く片方は長くとかにして
くれてればぱっと見て分かるのに。で、この着丈とデザインをキープしての主要キャストだ
から群舞に埋もれることこの上ない。キーパーソン全員が群舞に埋もれちゃっちゃあ話も
自然ぼやけるってわけで。主役クラスを探すのに苦労しちゃあイカンだろやっぱ。そんな
状況なので、竜の子風間の殺陣の善し悪しは二の次だった(笑)。殺陣初心者に棒殺陣を
させることにそもそも問題アリだしね。へっぽこ竜神なのは不問(笑)。でも周りの人々が
綺麗に飛ばされてくれる対群衆の時の絵面はすごい良かった(殺陣じゃないけど・笑)。
ま、何というか、あーだこーだとツッコミをいっぱいしたいなっていう舞台でした(笑)。