『ミュージカル薄桜鬼〜斎藤一篇〜』観劇

日曜朝のテレビを録画してムサシも無視して惰眠をむさぼり遅めに起きて、秋葉原のサロンでごはん。
池袋に移動して紅茶教室に参加。
からの、『ミュージカル薄桜鬼〜斎藤一篇〜』の観劇です。
先日まで地球人出身の宇宙海賊をやっていた池田くんと、木更津ご当地ヒーロー・ヤツルギの宿主役だった柏木くんの和殺陣を見たくて、席を厳選した結果、今日のソワレ回の観劇となりました。
ネタ元のゲーム、やってません。
新撰組に興味はありません。幕末にも興味は全くありません。(でも多角度からそこそこ見聞してきているので隊士と歴史は把握できている)
脚本は後味のすっきりしない物書きの毛利亘宏さん。
サンシャイン劇場7500円のチケット代は高くつきそうな予感・大。
でも!二人の殺陣への興味に負けて、チケットを取りました。
いざ開演。
私、この舞台が『ミュージカル』だということを完全に失念しておりました…。
いや〜、ジャ○ーズから足を洗うこと数年、久しぶりに観たわ〜〜学芸会舞台(笑)
ジャニ舞台で鍛えた観劇耐性が活かされましたよ。
主人公・斎藤一役の子が、一番歌が歌えてない(笑)
斎藤一に絡むヒロインが、一番歌が上手い(笑)
何度か二人で掛け合いで歌うシーンがあるのですが、あまりのレベルの違いにどうにもこみ上げる笑いをこらえるのに必死でした。
というのが最大の学芸会ポイントで。演技…は斎藤一というキャラクターがそもそもあまり感情を出さないタイプだから演技力がどうとかっていうのはほとんど見えてこないんだけど、ミュージカルで、歌がねー…、主人公が一番下手なんじゃあどーしようもないよ。
観劇最大のネックの脚本。
オチ…てるのかなこれ。一応終わってる?多分終わってる、とは思う。思うがしかし、…うーん。という、ある意味予想を裏切らない出来。
駆け足すぎる時間の流れ。『新撰組歴史の概要はご存知ですよね、知ってて観てますよね』的なスーパージェットコースター展開。すぎて登場人物の感情の流れが全然伝わらない。底が浅い登場人物たちの書き込み。どれもこれもゲームをやっていれば解決されている問題なのだろうか。ううむ。
では、ゲームをやっているものとしてこの減点要素を全部ないものとして、どーよ?という評価としては。
無駄に笑いを取ろうとしすぎ。何でドシリアスなシーンでウケ狙いに走るかなー。そこまでして笑いを取る必要あるの?ないでしょー。しかもすべりまくりのオヤジギャグ系ばっかりで、これがフツーのシーンでなら笑えるけど、真面目なシーンに入れられてもね…興醒め甚だしい。
これで17時開演・20時前に終演はきっついわー。
観劇目的その1・池田くん。頭ちっさ!衣装可愛い!
駄菓子菓子。ちゃんとした殺陣を見たかったのに終始ダンス殺陣だった…。殺陣の動きは悪くないんだけど刀に重さが全くありません。獲物はちゃんと止めて。勢い殺して静と動とを“魅せて”こその殺陣。30-DELUXて殺陣を売りにしてるユニットなのにー!嗚呼これも『ミュージカル』の弊害か。
しかも早々に変若水飲んで1幕前半で出番終わり、2幕冒頭の後はクライマックスまで出番なし。せつないなー。鬼ヅラ似合っててかわいーのに。めっちゃ目の保養なのに。集団で歌って踊るシーンはセンター取ってるんだけどねー。私が求めてたのはそーいうことじゃあないんだよな…。
観劇目的その2・柏木くん。殺陣がエロい!!
公式HPのキャスト写真を見て、獲物が銃じゃ殺陣楽しめないじゃん!というガッカリ気分でいたのが、蓋を開けたらショートレンジの殺陣が満載で萌えた。燃えじゃないです、萌えです。ただの殺陣ズキーであって筋肉フェチではないのに、肩越しに振り向いた時の腕の動きに萌えました。何でこんなところからフェロモン出てるんだコノヒトーー?!
動きでツボだったのは、1幕終盤近くの殺陣。振りかぶってきた刀を受け返す蹴りがね〜膝下の2段蹴りで、「うわ!ヤツルギ!ヤツルギの得意な蹴りだよそれ!!」と一人で萌え萌えしてました(笑)
はい。
結果として、「主人公たちを無視して押しキャストだけ見ている」という、ジャニ舞台特有の見方をすることになりました。
総評。
7500円というチケット代は、サンシャイン劇場という箱だしなぁと思えば妥当〜やや高い感のする金額で、舞台の出来から言えば、5500円ならまぁ許せるかなーというレベルで、興味本位で取ったチケットということを考えると2000円の損失なのかぁでもまぁ見なきゃよかったとは思わないんだから良しとしとこう、という感じでしょうか。
 
 
ファンの贔屓目を差し引いても、『NARUTO』って完成度高かったよなぁ…(しみじみ)