『トラベルモード』観劇

お屋敷でお誕生日会をして、
新宿に移動して『夏の夜の夢』を観て。(初日よりはっちゃけてた…アドリブ満載だった…)
池袋に戻って、サンシャイン劇場へ。
パニッシュ(正式名称で書いたらアスタリスクが記号作用しちゃって文章化けした…)の『トラベルモード』観劇です。
モードシリーズ第4弾にして最終章。第1章から観てるからやっぱり最後まで観なくては。
それがたとえ毛利さん@少年社中の脚本だったとしても!!(笑)
今回のトラベルモードは、中世フランスを舞台に送る、詐欺師3人組のどたばた活劇。
三銃士の名を騙ってタダ泊まりしようとしたホテルに、王室没落を謀る貴族とその護衛がイギリスへの出航を待ってやって来た。それを追ってやって来た三銃士の友・ダルタニャン。は詐欺師の一人の幼なじみだった!ウソにウソを上塗りしていたらフランス政権までも巻き込む大騒動に。はてさてその行方は?!
というあらすじで、パニッシュは悪に勝たせるユニットではないからオチまで安心していられるのですが。
途中で大どんでん返しハッピーエンドの伏線見付けちゃった…。
紹介状がないと従士隊には入隊できない=ニセモノの紹介状を書く、という設定と展開は、物語的には違和感はないんだけど、そこだけ無理に入れたっぽい臭が漂ってて微妙だったのよ…。
護衛とダルタニャンの一騎打ちはホテルマンや町の人々の誤解による横やりのせいでダルタニャンが敗れ、その命乞いを受け入れた貴族はフランス王室没落を謀る密書を持って渡英する。命を賭して阻止するぜ!と決意を新たにしたところで判明する、書類が入れ換わっちゃってたという事実。
うん、そーでしょうとも。そのための一人飲み好き設定&紹介状制度でしょうとも。
という最大のオチがねー…あっさりと読めちゃったところがねー…ペらいよなーこの脚本(苦笑)。
家に帰るまでが遠足ですじゃないけど、その陰謀の証拠をさ、王宮に持ち帰るまでがダルタニャンの役割で、その帰り道だって反王政派の妨害は当然あるわけですよホンモノの三銃士が投獄されてるよーな状況では。
っていうところを書かないで終わりって言われるとね、「王子様と幸せにくらしましたとさ」的なぶった切り感で終わっちゃうんです。最初が追っ手を振り切って逃げるダルタニャンで始まったんだから、追っ手を躱しつつ王宮に戻って報告するところまでやれよ、と思うのですよ。その方が舞台が締まると思うんだよねー。
途中のバカバカしさがそれなりに面白かっただけに、オチの肩透かし感が…。
そーいう意味では、毛利さんの脚本に対する期待(?)は裏切られなかったわけだけどもさ(笑)
これが“モードシリーズ”でなければ脚本家で切って観に来てないんだけどねー。
私にとってパニッシュはそーいうスタンスで観劇するかどうかを決めているユニットです(笑)

余談。
観劇中に地震があって、結構長いこと揺れてたんだけど、お客さんは(見える範囲では)誰も「地震?」て感じの反応をしてなかった…。